2016/11/08 バートルのセーフティフットウェアは安全靴か否か

バートルの安全靴といえば、809セーフティフットウェアでしょうか。

ですが「安全靴」と呼べるものには厳密な基準が定められており、それに当て嵌めるとバートルの商品は安全靴にはあたりません。
では、安全靴の、またプロテクティブスニーカーの基準とは何かというと・・・

【安全靴】

JIS規格(JIS T 8101)によって定められた基準に沿った、足や作業性を保護するための靴。
安全機能としては、爪先部に芯が入っていること、もしくは滑り止めが備わっていること。
材質が牛革やゴムであることや、日本製であることなどが、この規格では定められている。

【プロテクティブスニーカー】

JSAA規格にて定められた基準に沿った作業靴。
JIS規格の安全靴ほどではないが、一定以上の機能を有した靴であることを証明するためにこの規格が定められた。
JIS規格とは基準が異なるため、安全性がありながらスポーツスニーカーのようなデザインの商品も多い。

上記の安全靴、およびプロテクティブスニーカーは、それぞれの規格に合格したものだけがそう呼ばれることを許されています。
安全靴という名は商品をイメージしやすい呼称ですが、特定の商品にしか使えない固有名詞なのです。

さて、バートルのセーフティフットウェアですが、カタログなどを見るとわかるとおり、どこにも「安全靴」や「プロテクティブスニーカー」の記載がありません。
その理由は、もちろんJIS規格にもJSAA規格にも当てはまらないためです。

実は、JIS規格相当の安全靴を生産するメーカーは決まっていて、今現在、その中にバートルは含まれていないのです。

ですが、バートルも作業服を始めとした作業用ウェアのメーカー。
そこで出されたのがセーフティフットウェアでした。

とはいえ、安全靴やプロテクティブスニーカーといった名称は使えないので、セーフティフットウェアといった名が用いられています。
これも、バートル独自の商品名で、他メーカーでは見かけない名ではないでしょうか。

バートルのセーフティフットウェアは、安全靴やプロテクティブスニーカーではないので、牛革性ではありませんし、強力な滑り止めもありません。
ですが、規格外であることを逆手にとって、脱ぎ履きの多い現場のために踵が踏める仕様になっているなど、独自の機能を持たせています(→804セーフティフットウェア)

そして、もちろんデザイン性がいい。
人気の809セーフティフットウェアは、普段履きにも良いと好評の商品で、バートルのこれまでのセーフティフットウェアの中ではいちばんのベストセラーとなっています。

ただ、やはり安全靴ではないのでご注意ください。
職種によってはJIS規格の安全靴であることが必須の場合もありますので、どんな現場でもバートルの商品が使えるというわけではないのです。
安全靴ではないというのは、特に重要な注意点の為、バートルのカタログでも目立つように記載されています。

※お断り
上記で「カタログなどで安全靴とは記載されていない」と書きましたが、数々のネットショップでは安全靴と書かれていたり、安全靴と同じカテゴリに含められています。
これは、安全靴=JIS規格と知らない人が作業靴を探すために検索する可能性があるため、そういった検索結果にも表示されるようにとった措置です。
実際にどの規格に相当するかは、商品名ではなく、商品説明や詳細の欄をしっかりご確認ください。

バートル 809 セーフティフットウェア/富山県高岡市キンショウ


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