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作業服のトレンド

作業服のトレンドを見ていくと大きく3つの時代に分かれてきます。バブル経済以前とバブル経済期、リーマンショック後。
時代によって変化する作業服のトレンドを解説しましょう!

バブル経済以前~シンプルな作業服~

バブル経済以前の作業服は、丈夫で長持ち、汚れが目立たない、自宅で直せる服が求められていました。
その為非常にシンプルで、デザインはボタン型が主流。
色もグレー、アイボリー、ネイビーの3色。
生地は、綿100%またはT/C(ポリエステル65%、綿35%)2つの素材しかなく、どこの企業も同じ様な作業服を着用していていました。
着用される人にとっても企業にとっても個性の無い時代でした。
企業が自社カラーを出そうとしても、生地のロットをまとめる事や生地を染める事、製品となって出来上がってくるまでの時間(半年から4ヶ月程)が大きな障害となり大企業しか、自社に合わせた作業服は縫製できませんでした。
サンエスGK332AEは、当時の代表的な形を今も残しており、今でも長く愛されているデザインです。


バブル経済期~多彩な作業服~

バブル経済の影響を受けて、企業に「CIブーム」が起こり作業服にも大変大きな影響を与えました。
「CIブーム」は、企業カラーに合わせた多彩な色やデザインを強く求め、作業服メーカーも期待に沿えるように次々と新しい作業服を発表するようになって来ました。
デザインも前ボタンからファスナーが中心となり、色も赤、青、黄色、グリーン、モスグリーン、マスタード、シルバー等多彩な色が発売されきました。
(株)サンエスが当時発売したAG2700シリーズは、斬新的なデザインと配色で注目を集め、圧倒的な人気を得ていました。
生地も表面がポリエステル、裏面が綿になるような織り方も開発されたり、多種多様な作業環境に合った素材が開発されたのもこのバブル期でした。
価格も上着で1万円前後と今では考えられない値段の作業服が多く求められ、時代はまさにバブル景気でした。
おかげで、作業服を見るだけで企業がイメージできる様にはなりましたが、「かっこいい」とか「おしゃれ」を求める人にとってはまだまだ不満が残りました。


リーマンショック後~かっこいい作業服~

しまむらやユニクロから安くて、機能的な衣料が販売されるにしたがって、個人で作業服を求める層が、従来の作業服を購入せずユニクロやしまむらに流れていきました。
工場は海外に出て、人口減少も有り作業服を着る人口が縮小して行く中で、4~5年ほど前にクロカメ被服(現在のバートル)から、従来の作業服には無いファッション性豊かな、かっこいい作業服が発表されました。
当時は一部の層からしか受け入れられませんでしたが徐々に認知され、今では一大市場を形成するまでになりました。
価格も3,000円を下回りバブル経済期の1/3ぐらいで販売されています。
代表的なのがバートル6081
スタイリッシュでかっこいいがピッタリの作業服です。
現在では、業界NO1の自重堂が、新庄剛志をイメージキャラクターにしたジャウィンを発表。
業界2位のジーベックもかっこいい作業服に参入してするなど作業服メーカー各社が参入し、業界にとっては無くてはならない分野となっています。
今後も、益々ファッション性豊かな作業服が増えて来て、多種多様な企業や個人の価値観を受け入れていくものと思います。


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